
食品工場ではなく、全員がフレンチシェフである会社へ
山梨県富士河口湖町に拠点を置く、創業40年の株式会社富士物産様。
ホテル・結婚式場・冠婚葬祭施設など、“晴れの日”を扱う施設に向けて、手作りのオードブルからデザートまで、本格的なフランス料理を提供している会社です。
一見すると、食品工場のように見える富士物産様。
しかし、その実態は、帝国ホテル、ANA、オリエンタルランドといった一流企業からも選ばれる技術を持ち、シェフの人材リソース不足に悩む施設を、料理の力で支える存在でした。
きっかけデザイン研究所では、富士物産様のブランド分析から、事業ドメインの言語化、ブランドコンセプトの設計、キャッチコピーの作成、ホームページの構成・ライティング・制作、撮影までを一貫して支援しました。
さらに採用強化の一環として、高校生向けの漫画形式の会社案内パンフレットも制作しました。
この記事では、富士物産様のブランディング・マーケティング支援を通じて、どのように会社の見え方が変わり、採用・広報・事業・業績に変化が生まれたのかを紹介します。
プロジェクト前の富士物産様には、自社の価値を十分に言語化できていないという課題がありました。
手作りにこだわり、前菜からデザートまでフランス料理を提供できる技術がありながら、外から見ると「食品工場」のように見えてしまう。
一流シェフにも認められる品質を持ちながら、その魅力が顧客や求職者に伝わりきっていない状態でした。
特に、富士物産様の料理はすべて手作りであるため、多くの人材が必要です。
しかし、自社の魅力や仕事の意味を伝えきれていなかったことで、人材獲得にも課題を抱えていました。
良い商品がある。
高い技術がある。
お客様に選ばれている実績もある。
それでも、会社の魅力が伝わっていない。
私たちは、この状態を「伝えているが、伝わっていない」状態だと捉えました。
私たちがまず行ったのは、富士物産様の強みを客観的な目線と、料理業界に詳しくない人にも伝わる素人目線の両方から整理することでした。
富士物産様の強みは、単に料理を製造できることではありません。
一流シェフに認められるフランス料理の品質を提供できること。
メニュー提案まで行えること。
シェフ不足に悩む施設に対して、手間ひまのかかる料理を提供できること。
冷凍だけでなく、チルドでも届けられること。
前菜からデザートまで一貫して請け負えること。
そして、常にガストロノミーを探求し、クライアントの課題に寄り添えること。
そこで私たちは、富士物産様を単なる食品製造会社ではなく、
「全員がフレンチシェフである会社」
として再定義しました。
さらに、富士物産様の存在意義を、
「シェフと一緒に、お客様の感動を創造したい」
という言葉に整理しました。
大切にしたのは、
「何をつくっている会社か」ではなく、
「何のために存在している会社か」を明らかにすることです。
その視点で言語化したことで、富士物産様の事業は、料理を製造する仕事ではなく、晴れの日の感動を裏側から支える仕事として伝わるようになりました。
きっかけデザイン研究所では、富士物産様に対して以下の支援を行いました。
単なるホームページ制作ではなく、富士物産様が「何者なのか」を定義し、その魅力が顧客・求職者・社員に伝わる形へ落とし込む支援を行いました。
https://kikkake-design-labo.com/works/3902/
私たちが大切にしているのは、ブランドをつくって終わりにしないことです。
ブランドづくりの先には、採用があります。
営業があります。
広報があります。
集客があります。
問い合わせがあります。
だからこそ、見た目を整えるだけでは不十分です。
誰に、何を、どのような価値として伝えるのか。
その言葉を見た人に、どんな印象を持ってほしいのか。
そして、どんな行動につなげたいのか。
そこまで見越してブランドを設計することが、ブランドマーケティング会社である私たちの役割です。
リブランド後、富士物産様には採用面・広報面・事業面でさまざまな変化が生まれました。
支援後に生まれた変化
採用面では、求職者からの関心が高まりました。
印象的だったのは、社長の娘さんの調理学校の友人が、富士物産の関係者だと知らずに「富士物産がいいよ」と勧めてくれたという出来事です。
自社の魅力が、関係者ではない外部の人にも伝わり始めた象徴的な出来事でした。
また、社内の採用担当者からも、
「会社の説明がしやすくなった」
という感謝の声をいただきました。
広報面でも、これまでにはなかった変化が生まれました。
ラジオをはじめ、地元メディアからの取材が入り出し、富士物産様の取り組みや魅力が地域にも広がるようになりました。
高校生向けに制作した漫画形式の会社案内パンフレットも、山梨日日新聞に取材されました。
https://kikkake-design-labo.com/works/3900/
さらに、ルノーやシトロエンとのキャンペーンコラボ依頼が入るなど、これまでとは異なる広がりも生まれました。
そして、創業40年来で最高益を達成。
もちろん、すべてがリブランド支援の直接的な成果とは言い切れません。
しかし、会社の見え方が変わったことで、創業以来起きていなかったことが次々と起こるようになりました。
今回の成果につながった一番の要因は、富士物産様の強みを「顧客の課題を解決できる存在」として、わかりやすく言語化したことです。
富士物産様は、ただ料理をつくっている会社ではありません。
シェフ不足に悩む施設に寄り添い、手間ひまのかかるフランス料理を提供し、晴れの日の食体験を裏側から支える会社です。
この存在意義が明らかになったことで、顧客や求職者に伝わりやすくなっただけでなく、社員にとっても自分たちの仕事の意味を自分ごと化しやすくなりました。
会社が何をしているのかだけではなく、何のために存在しているのかが明確になったことで、社内外に伝わるブランドの軸が生まれました。
きっかけデザイン研究所は、単にブランドをつくる会社ではありません。
私たちは、ブランドづくりの先にある採用・営業・広報・集客まで見越して、企業の価値を設計するブランドマーケティング会社です。
富士物産様のプロジェクトでも、私たちが行ったのは、見た目だけを整える制作ではありませんでした。
まず、顧客が抱えている課題を明確にし、その課題を富士物産様の強みでどのように解決できるのかを整理しました。
そのうえで、富士物産様の人格や個性を明らかにし、
「全員がフレンチシェフである会社」
「シェフと一緒に、お客様の感動を創造したい」
という言葉に落とし込みました。
大切なのは、きれいな言葉をつくることではありません。
その言葉が、求めている顧客や求職者に届き、行動につながることです。
コーポレートサイトは、会社にとって「第二の会社」のような存在です。
だからこそ、ブランドの世界観を表現するだけでなく、誰に何を伝え、どのような行動につなげるのかまで設計する必要があります。
山梨県内で300社以上の企業を見てきた経験をもとに、その会社ならではの違いを発見し、顧客や求職者に伝わる形に整える。
「何を作っている会社か」ではなく、
「何のためにやっている会社なのか」。
その想いを紡ぎ、顧客や求職者に伝わる形に整えることで、
伝えるを、伝わるに変える。
ブランドづくりとマーケティングの両方を見据えて支援できること。
それが、きっかけデザイン研究所の提供価値です。
この事例は、次のような課題を抱えている企業に読んでいただきたい事例です。
商品やサービスは自慢できるレベルなのに、魅力が伝わっていない企業。
伝えているつもりなのに、顧客や求職者に伝わっていない企業。
事業承継後、今後のビジョンや打ち出し方に悩んでいる企業。
斜陽産業の中で、これからの事業展開に悩んでいる企業。
人材採用に課題を抱えている企業。
価格競争から抜け出したい企業。
ホームページを作り直したいが、何を伝えればいいかわからない企業。
良い商品、良い技術、良い想いを持っているにもかかわらず、それが伝わっていない企業は少なくありません。
きっかけデザイン研究所は、その会社の中にある価値を発掘し、言語化し、伝わる形に整えることで、選ばれる理由をつくります。
ブランドをつくるだけで終わらせない。
その先の採用、営業、広報、集客につながるブランドマーケティングを設計する。
それが、私たちの支援です。
富士物産様のプロジェクトは、会社の価値を見つめ直し、言葉にし、伝わる形へ整えることで、会社の見え方が変わった事例です。
食品工場のように見えていた会社を、全員がフレンチシェフである会社へ。
料理を製造する会社から、シェフと一緒にお客様の感動を創造する会社へ。
伝えている状態から、伝わる状態へ。
ブランドの見え方が変わると、採用が変わる。
広報が変わる。
営業が変わる。
会社の未来が動き出す。
きっかけデザイン研究所は、これからも山梨の企業が持つ本来の価値を発掘し、言語化し、伝わる形に整えることで、地域企業の未来を動かすきっかけをつくっていきます。